2026.06
【LIXIL SW工法担当スタッフが語る】「住まいStudio」誕生の舞台裏と、数値で見る気密・断熱のリアル
みなさん、こんにちは! LIXILでSW(スーパーウォール)工法の販促を担当しているスタッフです。
今回は、LIXILが運営する体験型施設「LIXIL 住まいStudio(スタジオ)」をご紹介します。 住まいStudioは、これから家づくりをされるみなさんに、住宅の断熱・気密性能による「室内の温度差」や「快適性の違い」を、真冬の環境を通じて実際に体感していただける施設です。
実はこの施設、日本の住宅エネルギー住宅研究の第一人者である、東京大学の前真之先生に監修していただいている、学術的にも非常にこだわった施設なんです。今回は、この施設が作られた背景と、性能をリアルに再現するために私たちがこだわった開発の裏話をお届けします。
長年感じていた「断熱の効果を言葉で伝える難しさ」
私たちメーカーと全国の工務店さんがずっと感じていた課題がありました。 それは、「断熱や気密の重要性は、数値やパンフレットだけではなかなか伝わりにくい」ということです。
「この断熱材は、熱伝導率が〇〇で……」 そうした専門的な説明よりも、実際に肌で感じていただくのが一番納得していただけるはず。そう考えたLIXILは2017年、異なる性能を持つお部屋を並べて比較できる施設を東京にオープンしました。
ビルの中に再現した、時代ごとの「3つの家」
住まいStudioの仕組みは、ショールームがあるビルの中に大きな断熱空間(冷蔵庫のような空間)を作り、その中を真冬0℃の寒さに設定しています。その中に実際の住宅と同じ仕様の部屋を3つ並べて建てました。
・昔の家(昭和55年基準):実家や祖父母の家を思い出させる、足元が冷え込みやすいお部屋。
・今の家(断熱等級4):2025年に義務化された基準で建てられた、一般的な現在の標準的なお部屋。
・これからの家(HEAT20 G2):当時はまだ明確な国の断熱等級がなかったため、これからの推奨基準として設定した、SW工法が目指す高断熱のお部屋。
東京大学・前先生も立ち会った「気密(C値)」への徹底的なこだわり
ここで私たちが特にこだわったのが、前回ご紹介した「気密性能(C値)」の再現です。
実は、この3つのお部屋はそれぞれ、断熱材の厚みだけでなく「気密性能(隙間の量)」も当時の基準や実際の住宅に合わせて、以下のように厳密に変えて作られています。
・昔の家(昭和55年)のUA値:1.43W/(㎡・K)、C値:11.22㎠/㎡
今の家(断熱等級4)のUA値:0.85W/(㎡・K)、C値:4.48㎠/㎡
これからの家のC値:UA値:0.45W/(㎡・K)、C値:0.70㎠/㎡
体感スペースは、実際のお家とは違い、8畳のリビングと約4畳の水まわりスペースというコンパクトな空間です。このコンパクトなサイズで作った場合実際の建物と比べ同じような気密性能の違いを出せるのだろうか?
そこで私たちは、本番の施設を作る前に、LIXILの工場内に住まいStudioで計画しているのと同じ建物を建設して事前に気密測定を行いました。この事前の気密試験には、監修者である前真之先生にも実際に現場へ立ち会っていただきました。
実際に気密測定を実施した上で、室内に特殊なスモーク(煙)を発生させ、レーザー光線を使って「どこからわずかな空気が漏れているか」を前先生と一緒に徹底的に検証・補修した上で、この3部屋を完成させたのです。
サーモカメラにもはっきりと現れる、驚きの違い
専門家による厳しい検証を重ねた結果、完成した「住まいStudio」では、各お部屋の環境の違いが驚くほど正確に再現されています。
暖房をつけていても足元が冷えてしまうお部屋と、部屋全体の温度が均一で足元まで暖かいお部屋。その違いは、体感としてはもちろん、サーモカメラで見ても壁や床の色が全く違うほど、はっきりと現れています。
最後に:家を建てる前に、ぜひ工務店さんと一緒にご参加ください
私たちは、これから家を建てるすべての方に、契約前に一度この違いを体感していただきたいと願っています。
地域の工務店さんは、こうした「これからの家」の快適さをお施主様に届けるために、日々技術を磨いています。ぜひ、工務店さんに「住まいStudioに行ってみたい」と声をかけてみてください。工務店さんと一緒に体験することで、より深い家づくりのヒントが見つかるはずです。
東京だけでなく大阪にも施設がありますし、遠方の方のためにオンラインで疑似体感ができる「オンライン住まいStudio」もご用意しています。
後悔のない家づくりのために、まずは「未来の快適さ」を確かめにきてみませんか?みなさんのご参加をお待ちしております。